こんにちは、武蔵です。
プライベートで意外と多い質問に「インナーマッスルを鍛えると体幹が強くなるんですか?」というものがあります。
結論から言うとNO‼︎です。
まずこの手の質問をしてくる人はいろんな知識が頭の中で混同しているため、一度整理してみましょう。
そもそもインナーマッスルって和製英語で、マーケティングのために開発されたものではないしょうかね。
要するにビジネスのための言葉です。
で、こういうインナーマッスル信者の方々は、身体を強化するのに内部の方にある筋肉=「インナーマッスルさえ鍛えれば見た目をそんなに変えず、体幹が強くなってバランス感覚も良くなる」と思い込んでいるため、プランクやヨガを愛してます。
何を好んで、どんなワークアウトをするのも自由なんですが、プランクは体幹(いわゆる腹直筋など)に効きます。ですが、この皆さんが「体幹」と言っている部分は立派なアウターマッスルです。
ヨガに関してはポージングの種類が豊富なため、全身満遍なくワークアウトできますが、こちらもインナーマッスルではなく、様々な部位のアウターマッスルを鍛えため、トータルでボディが強化される、というイメージです。
プラス、ヨガは他にもバランス感覚や三半規管も鍛えられるため、転倒防止などには有効かもしれません。
プランクやヨガのようなワークアウトは、静的ストレッチと呼ばれる類いのものですから、効果としては血流改善、関節の可動域が広がる(身体が柔らかくなる)、気分がアガる、などでしょうか。
もちろん、それらの副産物として遅筋が刺激されるので多少は筋肉が付いたり、一時的にパンプアップしたりはあるでしょう。
誤解があってはいけないので注意喚起として言わせてもらうと、ヨガをすることで身体が柔らかくなったとしても、日常生活やスポーツで怪我防止になるかと言えば、必ずしもそうではないので、そこは間違わないようにしておいてください。
例えば、トレイルランニングという野山を駆け回る野生的なランニングスポーツがあります。山を駆け回るスポーツですから、身体は柔らかい方が怪我はしにくいと思われがちです。
が、トップのプロ選手の方でも身体が硬い方は普通にいますし、身体が硬いおかげで怪我をしないという話も聞いたことがあります。
これは恐らく他のスポーツでも、ものによっては身体が硬いおかげで怪我をしないという事例は枚挙にいとまがありません。
従って、怪我防止のためにヨガや静的ストレッチを導入するのは少し違うのかな、と思います。
「身体を柔らかくしても怪我をした」なんて話も山のように聞きますし、その人がスポーツをする上での怪我防止対策に「身体を柔らかくする」のが良いとは、一概に決められないものなのです。
とは言うものの、ヨガやストレッチが悪い!ということではありません。
スピリチュアルな世界観を大切にしたり、健康のために毎日の日課としてされてる方は、とても良い習慣だと思います。ご自由に、心ゆくままに楽しんでくださいね。
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