コーヒーはエナジードリンクと一緒なのか?


先日、Twitterにおけるトピックで「コーヒーはエネルギーの前借りになる」というツイートを見かけて、思うことがあるので考察していきます。


まず、ぼくなりの結論から述べると、コーヒーのデメリット以上にコーヒーにおけるメリットは凄まじい恩恵が得られると個人的には思っています。

・メタボ改善
・肝硬変の予防
・アンチエイジング
・活性酸素の抑制
・過酸化脂質(癌、老化の元)抑制

エネルギーの前借りがほんとだとして、コーヒーにはデメリットを超越するレベルのメリットの方が遥かに多く、あげればキリがないぐらい沢山の恩恵があります。体質的に合わない人は控えればいいだけですしね。



エネルギーの前借りだと!?



コーヒーはエネルギーの前借り、これは何を言ってるのかというと、おそらくカフェインの効用を指してるのだと思います。

カフェインには、脳の覚醒作用や運動におけるパフォーマンスUPの効果があることで知られています。

それを着火剤になると言う意味でエネルギーの前借りだの枯渇だのっていうのはわからなくもないですが、毎日コーヒーを3〜5杯飲む自分としては別に疲れてもいないし、なんのことやらと思ってしまうわけです。

それと、コーヒーを飲んで「ああ、疲れた」と感じるのであれば、その人はコーヒーを二度と飲まなければいい。それで解決です。

あれ?だってそうですよね?

コーヒーさえ飲まなければエネルギーの枯渇だの、前借りだのには関わらないわけですから、それでいいじゃないですか。

100歩譲ってカフェインレスのコーヒーにすれば、その疲れから逃れられるのか?これだと別の問題にぶち当たりますね。

そもそもコーヒー豆はクロロゲン酸というポリフェノールの一種、それからカフェインによって自らの酸化を防いでる(身を守っている)わけですからセットじゃないと意味がないんです。

カフェインレスのコーヒー豆の鮮度がよろしくない話はあちこちで聞きますし、鮮度の悪い豆はカビ毒と言って、豆そのものにカビが生えている可能性が高く、それなら飲まないほうがいいという話にもなってきます。

カビ毒に関してはこちらの記事を読んでみてください。

それとカフェインレスのコーヒー豆は純粋なコーヒー豆よりも恩恵が少ないことがわかっています。つまりメリットを最大限に享受できないということですね。


薬として始まったコーヒーの歴史



そもそもコーヒーの歴史を遡ってみると薬から始まっています。

以下引用。
10世紀ごろ、コーヒーの木はアフリカのエチオピア山中で発見されたと言われていて、そのコーヒーの木になる赤い実を元気の源として食べ、その実の煮汁を眠気覚ましとしての飲み物としていたのがイスラムの僧侶たちでした。

 エチオピアでは、イスラムの僧侶とコーヒーの木との出会いについて「イスラムの僧侶が山中でヤギがコーヒーの赤い実を食べて元気に飛び跳ねているのを見たのが始まり」という言い伝えが残っています。

 イスラムの僧侶たちにとって、コーヒーは夜通しお祈りするための眠気さましとして、また健康と体力をつける薬として飲まれるようになりました。この飲み物を酒の名前と同じように「カーファ」と呼んだことから現在のカフェとなったのです。

単に眠気をさますだけではなく、心身ともにリラックスできるコーヒーの効果を聞きつけたイスラム教徒たちが、たちまち庶民の間にコーヒーを広めていったのです。 

「コーヒーは滋養強壮に役立ち、飲むと疲労がとれ、しかも万病を予防する」としてその人気はドンドン広まってゆきます。 エチオピアの山中で見つけられたコーヒーは近隣諸国を経て、とうとうヨーロッパ諸国のイタリアからオランダ、イギリス、フランスへ伝わりました。 

本来なら迫害される異教徒の飲み物であるコーヒーがヨーロッパで普及したのは、飲むと頭がすっきりするなどの作用や循環器系にも効果がある飲み物だということが解ったからだとされます。 

そしてアメリカへコーヒーが渡ったころには、豆の挽き方やコーヒーのいれかたが開発されて味と香りが洗練されると、薬だったコーヒーは嗜好品として愛飲されるようになってきたのです。 

※引用に問題があれば削除するのでご指摘あればよろしくお願いします


コーヒーの効果効能メリットとは



いわゆる、コーヒーを飲むことのメリットですがこれはかなりあります。かなり多いので流し見してください(笑)

・脂肪肝&肝硬変の予防
・肝臓癌の予防(リスク低下)
・低血圧の改善
・食道癌のリスク低下
・胃癌のリスク低下
・全死亡率12%低下(もっと高いような…)
・アロマ効果(脳がα波になりリラックス)
・脂肪燃焼効果
・メタボ改善
・糖尿病予防
・腸内環境の改善
・大腸癌の予防
・抗菌作用(ピロリ菌の低減)
・直腸癌のリスク低下
・動脈硬化の予防
・利尿作用
・便秘改善
・浮腫改善
・二日酔い防止
・美肌効果(ポリフェノール)
・老化防止(クロロゲン酸)
・糖代謝能力の向上(これが好き)
・耐糖能異常の改善(これも好き)

ザッと列挙してみましたが、これを飲まない人よりも飲む人の方が遥かに健康的な恩恵を享受できるのがおわかりいただけるかと思います。

先ほどもお伝えしたように、コーヒー豆そのものがクロロゲン酸=ポリフェノールによって酸化から身を守り、カフェインもその役割を担っているわけです。

人間にはその能力がないため、植物を丸ごと(ホールフード)いただくことでファイトケミカルや栄養素の恩恵を授かれるわけです。

これに関してはコーヒーに限った話ではありませんが、食事本来の意味とはそこにあるのかなと個人的には思っています。

また、コーヒーは嗜好品での位置付けとして久しいですが、嗜好品にはやはり不思議な面もあり、時には縁を運んできてくれたりします。

過去にコーヒーがキッカケでアメリカ育ちの帰国子女と友達になったり、行きつけの珈琲豆焙煎屋さんとたくさん知り合ったり…挙げればきりがありませんが、健康以外に交友関係まで広げて運んできてくれたコーヒーには今も感謝しています。


その時の一部の話はこちらからどうぞ。


ね、コーヒーのメリットはデメリットのそれを遥かに凌ぎますでしょ。

部分だけを語るからデメリットが目立つのであって、全体のメリットがそれを上回っていたら考え方としては、ぼくはメリット(抗酸化作用など)を迷いなく取りに行きます。

あなたはどうでしょうか?

知り合いの珈琲豆屋さんは97歳のおじいさんが現役でお店に立っています。

他の知り合いの焙煎屋のおじさま、おばさまは皆、肌が綺麗でツルツルしています。ぼくはその見た目や生き様の方がデメリットにおけるデータよりも確かな証拠かなと結論付けています。


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